間のまま/シホ.N
 

目醒めたとき
夢は夢になる
目醒めなければ
夢は夢でない

夢と目醒めの
あいだはなに

生きてるからこそ
死を憂える
死によってはじめて
生は完全になる

生と死との
あいだはなに

光は闇を貫いて
闇は光を覆いきる
光と闇は反転しつつ
混在している

光と闇の
あいだはなに

あらゆる個々のものら
ひとつひとつの
確からしさは
不確かで

ただそれらどうしの
差異があるのみ

あるままそのまま
あいだがあるのみ

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