phosphorescence/紅月
 
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彼女が不可思議な行動を見せるようになったのは僕たちが同棲をはじめてから数ヶ月ほど経ったころだった。ある朝、肌を逆撫でるような寒気に目を覚ますと、あけっぴろげにされた窓からあざやかに燃えひろがる暁がのぞいていた。窓は閉めて寝たはずだが、寝苦しくなった彼女が開けたのだろうか、などとそのときは特段気にすることもなく、隣で熟睡する彼女が起きてくるころには窓のことなどすっかり忘れていたのだけれど、次の朝もその次の朝も、ひらかれた窓辺には白いレースカーテンが踊っていた。彼女もまったく覚えがないというし、さすがにちょっと気味が悪くなって、四日目の夜、背合わせで彼女が眠りにおちたあとも、僕はサ
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