美、夕暮れ時の唄/ヒヤシンス
西日の差す窓から遥か遠方の山々を望む。
白く輝く飛行機雲を眺め、彼方に飛び去る鳥たちを見つめる。
視線は常に前方を向いている。
彼らの優しさを感じ、ゆっくりと目を閉じる。
すべてに愛を感じ、ゆっくりと目を開けると
オレンジ色に染まる世界がそこに在る。
一日の癒しに身を浮かべ、言葉を紡ぐ。
ノートに真実という言葉が刻まれた。
拳を握り、自分の胸を叩くと勇気が生まれる。
愛と優しさ、真実と勇気があれば他に何を怖がる事があろうか。
沈んでいる時はただじっと時を待てばよいのだ。
遠方の山々が静かに太陽を飲み込んでゆく。
星々で輝く夜が来るのだ。
美、本日も晴天なり、である。
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