微笑み/Lucy
 
めて
私は私
自立して
マイペースで
無関係で
会話は必要最小限度
干渉はしない
依存もやめる
頷いてくれなくても
共感してくれなくても
怒った顔していようが
無視されようが
動じない

そしてようやく気にしないで
近くにいても平常心で過ごせるように

いつから扉を閉ざしたのだろう
笑わなくなったのは 私から
話さなくなったのも
共感しなくなったのも
あなたがそうなるそのもっと前から

とても近くて 
遠い鏡のような月
私の胸の奥の古びた板戸の隙間から
夜更けに一筋差し込んだ
細い光のような微笑み





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