答えを出すのが正しいわけではないということ/AquArium
 

まるで世界の中心だ、
と言わんばかりに虚勢を張っては
わたしを試そうとする

そんなところも
実にあなたらしく
ただ微笑ましく見つめるだけで十分だった

久しぶりに感じたあなたの空気は
わたしといた頃よりも
随分とくすんでしまったように、思えた

時折滲み出てしまう
弱さの先には
まだ崩せない過去への執着が、見えた

わたしの名前を頑なに呼ばないのは
鮮明なままの胸に疼く思いが
たくさん秘められているんだろう

あなたがたとえ
どんなに落ちぶれていても
あなたであることには変わりない事実で、


くやしいほどに現実で


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