眠るとき/獏
まうような
当たり前に浸かっている
明日はきっと晴れるだろう
私がいても、いなくても
風船が遠く飛んで行く
どこかから産声が聞こえる
いつかの自分を思い出す
夕暮れの空を見上げる
落としたものを思い出せなくなってしまった
日々の終わりで
詩を書いても生きてはいけなかったけど
生きる力にはなったよ
言葉はヒーローになった
そんな人生
明日はきっと晴れるだろう
誰がいても、いなくても
繰り返しは溜息と安らぎを乗せて
その先に光を当てる
明日はきっと晴れるだろう
誰がいても、いなくても
そんなことを考えた午前二時
眠るときの話
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