世界/鷲田
 
世界を見る視点がビジョンの定義をする
自己の赴くまま
感覚のままに生きることは快楽を伴うが
世界観の熟成には至らない

僕ら世界を見て
自分を見て
運動をしていく生物
それを人生の生き甲斐と名付けよう

世界は無数にある
一つの地球に数多ある物語
どの物語の主人公になるかを選択するのは
まさに運命の定める印

その選択をしたら迷うことは何もない
ただ我武者羅に、ただ我武者羅に
疾走するだけだ
自分だけのスタイルで
自分だけの走り方で

明日は最後の日だ
方向性を失い、迷子になり
ただ、惰性のままに、絶望のままに、不安のままに
生きるのはもうよそう

今日を最善の日にし
春の陽気が射すまで
長距離走者の道程は続く

私の世界はここにある
君の世界も確かにここにある
戻る   Point(1)