博多へ行けない/朝焼彩茜色
 
枚も
皮を内から剥いでいった

爪が橙色になったころ運転手を見つけることができた
ラッセンの液体を溶かした風景の中から彼は現れた
大股でシャキシャキと忙しなく歩く・・・私は追いかけて
彼にインタビューするかの様に
「30秒でいいので私の話きいてくれませんか」と
「博多へ行きたいのですが列車はどこですか」と

回答は飛ばされ
私も飛んだ



暫くを瞬間移動 

とあるトンネルで若くてかわいい二人に偶然会った
同じく今日博多へ出張する同僚だ
若くてかわいいだけで私のストレスの元だ
「ねぇどうやったら博多へいけるの・・私行けないみたいなんだ」

「○○さん来なくていいですよ」と動物でも追い払うような仕草

私の脳は頭を破り翼になった 
切れた瞬間翼になった

飛んで 飛んで 飛ばされて

分析するまでもなく夢のままで飛ばさせて・・・
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