深海のプラネタリウム/mizunomadoka
ガラス天板の上を
巨大な魚影が横切る
ここは海に沈んだ宇宙船
虹色クラゲが星座みたいに光ってる
私はエミリー。彼女はオートミール・オートマータ
今日は二人で宝石の選別をしてる
燃料になるもの、レーザー核、通信マジカル、星屑なんかを
図鑑で調べてトレイに分けていく
普段は眠っているけれど
東の海に氷の魔神が現れてから
氷雪バリアの開発で忙しい
となりの机ではカッツェンが
料理魔法の本を調べてる
解読したらデンシレンジーでレイトウパエリアーを
作ってくれるって
「ねえ、魔神がきたら雪が降るのかな?」
「たぶんね。でも発電機が停まって僕らは動かなくなるよ」
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)