深海のプラネタリウム/mizunomadoka
 
ガラス天板の上を
巨大な魚影が横切る
ここは海に沈んだ宇宙船
虹色クラゲが星座みたいに光ってる

私はエミリー。彼女はオートミール・オートマータ
今日は二人で宝石の選別をしてる
燃料になるもの、レーザー核、通信マジカル、星屑なんかを
図鑑で調べてトレイに分けていく

普段は眠っているけれど
東の海に氷の魔神が現れてから
氷雪バリアの開発で忙しい

となりの机ではカッツェンが
料理魔法の本を調べてる
解読したらデンシレンジーでレイトウパエリアーを
作ってくれるって

「ねえ、魔神がきたら雪が降るのかな?」
「たぶんね。でも発電機が停まって僕らは動かなくなるよ」
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