天路歴程/星丘涙
 
朝霧の川面に白鳥が数羽 

水は緩やかに流れる

この世の絵の具では表現できぬ

この景色なり

ああ なんという世界

うたたかの夢

まどろみながら

さまよいながら

この橋を渡る

移ろいゆく時のなか

白い花びら散りにけり

青い空に昇る白い船

涙を拭きて送る人

天路歴程のごとく歩むもの

全てを捨てる覚悟なり

この世の誘惑

全て十字架につけるなり

全てを捨てて

従いまつる

全てを捨てて

我は今

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