心象/
Lucy
っているとは思えない
けれど人の世界が
本当に明るい方へ向かったことなどあっただろうか
希望と勇気と絶望が
繰り返し
かき混ぜられて
地球は回る
私の向かうのが日没でも
あなた方が追うのが日の出でも
藍色の空の彼方に
一粒の光を指差す針葉樹の梢
それはたぶん祈りでもなく
信じるにたる何ものかに
出会えたとき
私にそれが見抜けますように
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