心象/Lucy
 
っているとは思えない
けれど人の世界が
本当に明るい方へ向かったことなどあっただろうか

希望と勇気と絶望が
繰り返し
かき混ぜられて
地球は回る

私の向かうのが日没でも
あなた方が追うのが日の出でも

藍色の空の彼方に
一粒の光を指差す針葉樹の梢
それはたぶん祈りでもなく

信じるにたる何ものかに
出会えたとき
私にそれが見抜けますように






戻る   Point(14)