陰/星丘涙
奇麗な言葉が見つかりません
並べ立てて綴れません
私は内容のない人間なのでしょうか
私は生きて来たのです
ここまで歩んで来たのです
言葉で表現しようとすると
拙い言葉が浮かぶばかりです
私は内容のない人間なのかも知れません
だから気分のいい時だけ奇麗な言葉を捕まえ
表現するだけなのかも知れません
あたまの中で辻褄を合わせて
理屈を並べ立てているだけなのかもしれません
そのうち私の知らない
誰も知らない私を見つけ出すかもしれません
それは未知の私です
神様しか知らない私です
しかし これも理屈なのだろうと思います
もっと流れるような心のひだを
言葉で表現できないものだろうか
私は私自身を葬ってしまったのか
これが本当の私なのか
私には生気がない
この頃の私には高揚がない
これでいいのだろうか
ただただ私は神様に信頼するだけである
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