鏡の世界/st
 
鏡にうつる      別人のような姿の
奥にみえる      たしかに見覚えがある
虚像の世界は

左右が逆にみえて   じつはそうではない
左は左に右は右に   うつしているだけなのに
感覚がマヒし     どうあがいても
正確に支配できない

答えは前後が    反転しているだけなのだ

別次元のなかを   さまようように
まよいこんだ迷路が ゆくてをさえぎるように

手をおもうように  うごかせない 

どうすればよいのだろう
頭で考えてもうまくゆかない

いまだに自由にできない 鏡の世界だ
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