土民の高慢な突き/間村長
 
関脇の大きな手が
後頭部を襲い
間も無くて
教室の椅子に前歯をぶつける
ぞろ目の日だった
下痢気味の為釘を打ち込まれて
土民の高慢な突きを食らう
利子が発生しているのに
怒りが湧いて来て
怒りを鎮めるために葛城山で修業をする
枯葉舞う日に
北風吹く日に
私は一気に大きな手を得て一飛(ひとと)びで
遠野市と釜石市まで飛び大きな蛹を見た
(と日記に記す)


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