私とクック船長/間村長
 
暗めの楽譜を渡されると
気絶する私は
塾で高熱を発したので
テレビの字幕を眺めながら
画面のサイズを変更した
釘を打ち込むと
氷は容易に破片と化す
旗を高々と掲げるクック船長は
服を部下に配布して
薬局を始める
すばしっこい少女が入って来る
高くて美しい絵が描けそうだと
思ってもクック船長は慎重に
私に相談して暗めの楽譜を読んでから
気絶して高熱を発した私を気遣うように
はたまたリードするかのように
高くて美しい絵を描き上げた
戻る   Point(11)