夜/
白島真
夜 小鳥たちは哀しみの巣をつくる
発動機の音がちいさな心臓をふるわせ
人も鳥も水に逃げようとしている
死は同じひろがりで樹下闇を照らし
美しいものの名をわすれていく
冬 かじかんだ指先が
もえるオリオンを指ししめす
盲目の疵跡に
蠍座をしのばせて
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