時計の針に塗った毒薬/深水遊脚
 


ビル街の鋭利な光透き通る床を叩いて近づく殺意


折り畳み傘をもちあげ吊るしてる私に人に触れないように


ふと触れたヤスリのような掌を思い味わう白菜キムチ


釣り針に向かう魚の群れのよう高速道路の先の眉月


いつの日か螺旋の底にたどり着くふたつ残して沈みこむ浮き
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