明日/レタス
ぼくは雨になれるのかな
晴れになれるのかな
曇りになれるのかな
花を咲かすことができるのかな
実を結ぶことができるのかな
部屋の隅に蹲り
未来予想図をなぞってみた
時計の秒針がコチコチと鳴り
時間だけが通り過ぎてゆく
半分石となってしまったぼくの脚は
痛くもなく
痒くもなく
すでに機械仕掛けのコンパスになっている
いくらでも歩けるはずだ
この化石となった闇の部屋を出よう
外には大きな虹がかかっている
この部屋は閉ざされている
闇が深ければ深いほど
暁は近い
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