涸れて逝く/ポンテク
雑草達にひたすら除草剤をまき続ける日々
撒いても撒いても次から次えと生えてくる
そして、直接手をくだす
抜く抜く抜く抜く
雑草達は地面に深く深く根を伸ばし地球から離さないでと必死にあがく
それでも、除草剤をひたすら撒く、クックックッ
雑草達は恵みの水だと思いひたすら光合成を続ける
そして、根は枯れ、どんどんどんどん朽ち果てる
僕らもひたすら吸い続けている
この世界を支配する奴が撒き続けている除草剤
たっぷり体中に溜め込んで生きると言う光合成をする
それは体中の血管の中を逝き巡り、隅々の毛細血管に到るまで
そして、体は朽ち果てるのだろう
それでも、僕らは雑草のように必死で抵抗する
この世界に深く根をはり根と根がくっつきより強くしている
どんどんどんどん増えていく
その数は数え切れないほどに
それでも気づいてしまった
自分の手が、足が、体が老いて逝く、朽ちていく、弱まって逝く
涸れる、涸れる、涸れる
決して抵抗できない
緩やかな
死
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