泥棒の紙芝居/5or6
日曜日の公園で紙芝居を読んでくれるおじいちゃんがいた
聞いたことも見たことも無い、不思議な話で、子供達にはあまり興味が湧かないらしく、大半は遊具や砂場で遊んでいた
そんな中、一人だけ目を輝かして聞く少女がいた
少女は引っ越してきたばかりなので友達がまだ居なかった
寂しさをまぎわらせる為だったのかもしれないが
おじいちゃんの話し方と不思議な話に興味を持った
物語が終わる寸前、突然、紙芝居のおじいさんは倒れた
少女が叫んだ
大人達が駆けつけて病院に運んだが手遅れだった
心臓マヒだった
目の前でおじいちゃんが亡くなり、少女はショックで塞ぎ込んでしまった
親は部屋から出ない少
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