秋の日に/
レタス
男の骨は逞しく
女の血は真紅だった
どんなに抱きしめても
どんなにエクスタシーを感じても
そこには深い河が
二人の間に流れている
紅葉の季節に出逢い
花火のあがる夕べに別れたのは
桜の咲いた日の約束だった
別れてしまうのが怖い
できるのなら
そっと
そっと
君を抱き締めたかった
旅立つことが怖いのも
二人が生まれた時に決まった事だ
そしてまた紅葉の京都に出かけ
恋の予感を探す
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