ホテル/不思議な色の妖精
 
ショッキングピンクのその部屋は汚らしいけどまるで2人の城のようだった

汚いと思うものを口に含ませるなんてなんて愚かなんだと思いながらそれっぽく吐き出した
屈託のない笑顔を見せられて拍子抜けしたけど、どうしようもなく愛おしいなと思って頭を撫でた

いつも君の一歩後ろを歩いていたけど、その後ろ姿を目に焼き付けてから思い切って手を握った
柔らかいけれどしっかりした温かさに安心した
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