天国の扉/レタス
 
秒針が寿命を数えている夜
確実に死を迎えるために
耳はその呪文を捉え
無為な夜をすごしてゆく

生まれては死に
死んでは生まれ
嘆きの丘を目指し
重い十字架を引きずりながら
空を目指し
とぼとぼと歩き

その意味を誰に尋ねても
応えるものなど居はしない

天空の北極星に纏わりつく
北斗七星の斧がこの首を断とうと待っている
空はあくまでも無情の頬笑みを浮かべ
断頭の時を待っている

私が犯した罪は数えきれなくて
そろそろ時がやってくる
懺悔する時刻はもう過ぎた
煩悩に苛まれた日々は
刹那の記憶にとどまり
許されるあてもない

姉様
私は何処へ往
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