局地からの模索を/天野茂典
手が震える
キーボードを打つのにも不便している
手が震えない薬ももらっているのだが
なかなかやまない 鉛筆やボールペンで
字を書くときなどは苦痛である
意識すればするほどいけない
悪筆になる
詩を書くときも
キーボードががちがちする
的確に文字が挿入できない
でも何とかやっている
詩が好きだからだ
詩を書くのは苦痛だったが
このごろそれほどでもなくなった
いい詩が書ければいいが
そんなのは稀で
反古にしたいようなものがほとんどだ
この詩もそんな一篇かもしれないが
書いているときは
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)