小詩集「十一月十三日の朝の夢」/バンブーブンバ
 
開け放ち
  一人どこまでも べた塗りの 黒い空を 
  眺めていて
 
  そうして いつの 間にか 
  眠って



5.五時だ。



6.夢日記を「読」んで

  蛍光の 緑のランプ 明け透けに 
  明滅していて
  夢日記 風前の 灯火みたいに
  霞んでみえて

  ファイル再び 開いてみると
  そこに わたしの夢は いなくて

  きっと 文字や行の 透き間を
  すり抜けて いってしまったのだと

  モニターの 蒼い光
  9ポイントの カケラたち浮かぶ


  ほんの少し 
  少しだけ 泣いて

  わたしは



7.打刻:十一月十三日の朝の夢_

 
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