夏のある日/鷲田
 
明日、その日は来るのだろう
運命と呼べる瞬間が訪れるのであろう
運命は何時だって気紛れだった
何故なら、何故、私がここに居る
何故なら、何故、私はここで泣く
何故なら、何故、私はここで復活する
何も分からないからだ

疑問とは猜疑である
自らへの否定である
そして、自己否定の延長に自己肯定は生まれてくる
疑問とは歩みである
エンジンであり、悩みであり、苦痛である

人生とは楕円であり
私達の日常はグルグルと回り続ける
若しくは、人生とはベクトルであり
私達の日常は日々成長していき
私達は到達点という約束の場所に辿りつく

紙はボヤケている
紙一枚に綴られた
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