詩酔い/葉月 祐
 
言葉と言葉同士を繋げた
未知の世界への扉が
目の前に
数えきれない程 並んでいる

片っ端から開けてみれば

知らない街の匂いがしたり
見た事も無い景色に息を呑んだり
深い七色の森の中に出たり
感じた事の無い心の海に溺れたり
懐かしい自分と遭遇したり

どこから扉を開けても
驚きや感動は 尽きる事無く
時間も忘れてしまう程
各々の世界に 入り浸ってしまう

  まるで
  自分には描けない
  その人自身の絵を
  見ている様だ

  それは
  自分には奏でられない
  その人だけの音楽を
  聴いている様でもある

  時には
  私の
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