同じ声、同じ部屋/あおば
神田や秋葉原では無かった
秋葉原を訪ねたのは高校生の頃からだという
吉祥寺にはラジオ部品を商う店は無かったこともわかった
その辺のところは、谷川俊太郎あたりに聞かないとわからなくなる恐れもある
なと
元ラジオ少年の顔を頭に浮かべ、私にはそれを尋ねるチャンスは無いだろうなとも思う
彼は元気だが多忙だから、古いラジオにかまけている時間は無いだろうと想像する
ほととぎす聞かばや同じ声やしたるとのご返事に
すぐさま駆け寄り
とことこと兄の家に向かうと
以上の顛末
結局、我が家のラジオは、並四だか高1だか判らない
まさかスーパーのはずはない
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