僕とポケモンとGO/木屋 亞万
 
が配信を開始した。
その画期的なところはポケモンが、私たちの世界に遊びに来るということだ。
カメラを起動するモードに切り替えたら、自分の部屋、通いなれた道、公園や神社にポケモンが現れるのだ。
名前こそポケモンGOだが、ポケモンたちがCOMEするゲームだ。
だから、ポケモン世代の人間を中心にして、大げさではなく世界が熱狂したと言っていい。

それは、どんな感覚に似ているのだろうか。
本の中でしか読んでいなかった台詞を、舞台で誰かが演じるのを目の当たりにしたときの、物語の世界が本から飛び出してきた感覚
あるいは
よく目にする東京の街並みが、テレビの中で巨大な怪獣によって破壊されていく
[次のページ]
戻る   Point(3)