向日葵の絵/星丘涙
 
向日葵が太陽の様に笑いながら咲いている
青空にひび割れた積乱雲が映し出され
上手く笑えない私は 少し恥ずかしい
蝉の声はあくまでも懐かしく そして煩く
私の歌は悲しくセンチメンタルに響く

風は吹いて来ません
情熱的かつ不完全な絵は 私にお似合いで 
つい見とれてしまう

熱風が吹いて来た
水平線を見つめると心が締め付けられる
あのライドンタイムが どこからか聞こえて来る
もう何回 夏を生きたのか
貴重だったバカンスも もうどうでもいい
西瓜もトウモロコシも どうでもいい
とにかく死ぬまで生きるらしい

こんな向日葵の絵を見ていると
私の人生もこれでいいのだと思う
なにも完璧を求めなくとも
下手であってもいいのだと思える


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