Miz 20/深水遊脚
に有利な要素は皆無だ。まあいいだろう。自分を鼓舞することも大事だ。」
「いつまで余裕かましているつもりです?メドゥーサの毒はもう回る頃ですよ。」
「生憎だな。そいつには備えた。」
幸政くんは手のひらに小型の鉄球のようなものを持っていた。
「忘れたのか?お前がさっき使った解毒技と、弾丸にして相手にぶつける返し技を、おまえに教えたのは俺だぞ。政志の残した毒に俺がやられると思ったか?思慮の浅いやつだ。」
「なるほど。悔しいけれど小細工は通用しないみたいですね。ならば格闘で行きますよ。鍛え方は誰にも負けない。幸政さんといえども、俺の格闘を侮辱させはしない。」
「おう、来てみろ!」
急に爽
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