詩人のイメージ/星丘涙
 
詩人の魂は宙を漂う

世界の響きを繊細に読み取り

心の琴線の僅かな震えを感じ取る

言の葉の海に身も心も投じ

狂おしく悶え苦しむ

時に歓喜の旋律を奏で

時に絶望の闇の淵を歩く

詩人の魂は宙を漂う

世界の響きを繊細に読み取り

心の琴線の僅かな震えを感じ取る

時に煩悩の火に激しく焼かれ

時に孤独の影に怯えて発狂する

詩人は一枚の枯葉となり

木枯らしのなか舞い飛び

暁の空のうえ赤星となり瞬く

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