彼方からの手紙/
阿ト理恵
た。うんにゃ、まちがいなくねこは虹ができるのを草むらに隠れて待っていたんだとおもう。いつものことだからさ。
夕暮れ、たいようの色に染まったあまりにもうつくしい淡いももいろ空に、もうおしまいにしてもいいかもしれないとさえおもえてしまう時が、ある定義をみつける世界でいまおきていること、連動しているんだって、いたむよいたむよ。たなばたの夜が夜でいられるためにも、きみにポリンキーあげるよ。
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