僕はそれをじっと聞く。/元親 ミッド
 
詩の一言は、ウイスキーの一滴で
 
一片の詩は、ウイスキーのショットで。
 
ウイスキーとカウンターで向き合うと
 
ウイスキーは語り始める。
 
暫く、それに耳を傾け、うんうんと相槌を打っている。
 
一通り話を聞くと、今度はこちらから質問をする。 
 
ウイスキーが応えてくれる。
 
ウイスキーが答えてくれる。
 
 
 
詩の一言は、ウイスキーの一滴で
 
一片の詩は、ウイスキーのショットで。
 
ウイスキーが孤独の意味を教えてくれる。
 
ウイスキーが恋愛について意見する。 
 
僕はそれをじっと聞く。 
 
時には目を閉じ、時には頷き
 
僕はそれをじっと聞く。
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