詩/あおい満月
 
もっともっと、
きみをかきたい。
もっともっと、
顔のちがうきみを。

きみはとてもうつくしいのに、
きまぐれで少し意地悪だ。
でもそんなきみに、
ぼくはずっと恋をしている。

きみは大地からやってくる。
やってきては、
ぼくのあしもとを伝い、
空にまでのぼってしまう。

果てしなくつづく空に、
きみがうかんでいる。
ぼくはきみを掴もうとする。
きみはまた遠くに消えていく。

せめて、
きみとの距離が近づいて、
一定になれば、
呼吸をあわせることができるのに。

けれど、
ぼくはひそかにしっている。
きみはそっぽをむきながら、
じっとぼくをみていること。

ぼくたちはひみつの、
イマジネーションをつかって、
ひそかに向かい合っている。
ぼくが深くきみを想うとき、

きみはたしかに、
ぼくをあいしている。


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