シロクマの夢/青の群れ
らよかった
あなたに対する劣等感を
恋心なんてことばで片付けないでください
もしそうであるならわたし
具体的じゃないことを言うけれど、
もっと、そう、わからないけれど
キラキラしているはずでしょう
窓ガラスについた水滴は
近くの街灯を反射して
今は鬱陶しいだけの光の粒
優しい雨なんてものより
未練たらしく降り続く雨はよっぽど愛おしい
中途半端に半乾きの髪のまま、
ちょっと月に行っていました
格好つけたフランス語の言い回し、
今のなしね、真似なんてするんじゃなかった
このまま眠りにつけばなかったことにできるかな
瞼の裏にスマートフォンより明るい月を見る
冷蔵庫で冷えたビールの偽物を飲み干した
アラームを3回セットして、
呆れるほどの執着でベッドへの横になる
暑さを背中に感じながら
木の葉の影が揺れる夢を見たい
ところでシロクマのことはもう忘れましたか
絶対に考えてはいけません、絶対に
午前7時起床予定
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