午睡/レタス
 
蓮の台にそっとこの身を横たえ
明日を開いてゆく夢をみた
模倣と言われてみれば
そうだけれど
みな積み重ねられた経験から
新しい切り口を探しているのだと知った

白日に晒された残像のうちに
明日を迎える兆しのエキスが残っている

天界の桃をひとつ盗んで食べてしまった

戻れない

ぼくはもう明日を生きなければならないのだ

夢を現実のものとして
かたち創り
経験したことの無い世界を
切り裂かねばならない
どんなに痛くても
明日に夢を繋ぎ
矛盾に満ちた世界を創る
人はそうして生きてきた







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