大親友/あおい満月
 
あなたはいつも、
私の前を歩いていた。
私にはそれが、
とても誇らしかった。

はじめて出会ったのは、
高校の入学式。
女子校だった私たちは、
友達づくりに精を出した。

あなたは私のとなりの席にいた。
挨拶からはじまった私たちは、
最初はそれほど打ち解けなかった。
あなたはとても寡黙だった。

私はあなたが描く漫画が好きだった。
ロマンチックかつドラマチックで
詩のように美しかった。
私はあなたに詩を書いた。

何日か経ったある日、
あなたも私に詩を書いてくれた。
私は驚いた。あなたには、
絵だけではなく詩の才もあったなんて。

あなたは文武両道
[次のページ]
戻る   Point(2)