髑髏/
レタス
幼い頃
それはとてつもなく恐ろしくて
地獄からの使者だった
雨戸を閉めた漆黒の中で
どれだけ涙を流しただろう
母を呼んでも応えは無く
父を呼んでも応えは無かった
それは
ぼんやりと浮かぶ最大の恐怖だった
昨夜はそんな夢を久しぶりに見た
鈍感になったのだろうか
いまはもう
死者がどんな顔をしていたのか
興味をそそられ
類人猿から現代人に至るまで
様々な個性を求め
数々の美しい面影を探している
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