巡礼/レタス
 
こんなにも
ぼくが自分に対して暴力的だったのか知らなかった
刃を腹に突き立てようとした
あの頃

ぼくは海岸線を彷徨っていた
何処まで歩いても終点は見えなかった
どうして良いのか解らずに
母に尋ねようとも
父に尋ねようとも
すでにこの世にはいなかった

自決…

決裁は自らしなければならないと
ようやく知った

有るがままに生きて往くしかないのだと

それでも納得ができる境地には届かず
贖罪の旅は続く

この歳になっても
後悔が波のように押し寄せる




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