幻夢のともしび/山崎 風雅
 


 短絡的な星空の下の
   迷走的な時系列

  ひとり 呑むのは にがい過去

 モスグリーンな香りがする明日がカバンから漂う

  縮小するマイ ストマック

  ガラの悪いニュースにセンスの悪いPCの色 
   テンポの悪い隣家の気配 いつもの結末 バケツリレー


 明快な陰影 冴える風 光る雲 

   正常に清浄に躍動する脳脊髄液たちの宴
  
    満天の星空に落ちる夜の歓喜

  
  そんな光景こそ リアルなはずだろう 

    燻る紫の煙は 語りかけ すぐさま 消え去り
  
      また 取り残される




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