縁/ガト
 
通りすぎた時
触れ合った手に
金色の光が見えることがある

それが縁というもので

その光がはっきり見えるようになるのは
手が触れたずっと後の話である

縁があった人の思い出は

夏の木漏れ日のように
人生の中でまばゆく光る

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