航海/
レタス
旅立ちの帆が昇り
出発の銅鑼が鳴る
水杯きを傾けた朝
友と
一言を交わし
指を握り合った
私の行く先は誰も知らず
遠く
遠く
銅鑼の音だけが響いた
千里の彼方まで往くのか
戻れない不安を抱き
涙が止まらなくなってしまった
男なら
どんなことがあろうとも
泣くなと言った母の心を胸に
未だに誓えない私は不完全のままに過ごしていた
さぁ!
往こう
銀河の彼方まで
何も恐れることはないのだ
人は誰もみな一方通行の路を辿るのだから
何も恐れることはない
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