鋼鉄と透明な羊/
カマキリ
白い指が止まり木になって
季節の変わり目を溶かしていく
鳥も空気も光も水も
四角いゼリーの中で蛹になる
いつか君の口が閉じたら
ありったけの体温を渡そう
僕の眼はガラス球みたいにピカピカして
ごろんごろんと坂を下っていく
そのまま
草むらのガイコツを通りすぎて
綿雲だけを見る存在になりたいって言ったら
僕はわがままかい
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