梟の目/
服部 剛
枝に留まった、夜の梟(ふくろう)
少々首を傾げ
まっ黒いビー玉の瞳で
あなたをじぃ…と、射る
――梟は、仮の姿で
ふっくりとした着ぐるみの中に
小さな哲学者がいるらしい
存在自体が宇宙の知恵を、語っている
黙していながら
黙しているのではなく
何かを、こちらに問いかけるように
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