イメージングLABO/ハァモニィベル
 
童たちは、そんな博士のままにしてはおかなかった。
つぎつぎと、
丸型のスポンジスタンプで着色を加えた。
それには、博士は(否、博士の躰は、か。否否、博士は、だ)思い切り悶えて暴れた

園児Yちゃんの証言:
「何を描いていいかわかりませんでした」

園児Oくんの証言:
「クレパスでは、うさぎ、象。アンパンマン」

園児Sちゃんは、桃色でママを、藍色でパパを描いた。

博士のからだには、色紙の汽車が走っている。

子どもたちは、ひたすら目の前の空白を埋めていく……
子どもたちは、俯瞰して全体を捉えることができない。











《2016.5月15日 プチ企画[瞬間筆記]参加作品. 》

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