何にもない重さ/初代ドリンク嬢
 
真っ白
頭の中

言葉になるだろうことが
あるはずだけど

たとえば
あなたを心から愛しているとか
あなたを心底、憎んでいるとか

でも
それは
「ヴィンテージカー専門ショップ」とか
「福井500ち3737」とか
「さくら通り」とか
その程度でしかなく

今の私にとっては
ただの記号でしかなく

雪解けの薄汚れた白さで
私は覆われていて

こうして
言葉を失っていくのだろうか

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