何にもない重さ/
初代ドリンク嬢
真っ白
頭の中
言葉になるだろうことが
あるはずだけど
たとえば
あなたを心から愛しているとか
あなたを心底、憎んでいるとか
でも
それは
「ヴィンテージカー専門ショップ」とか
「福井500ち3737」とか
「さくら通り」とか
その程度でしかなく
今の私にとっては
ただの記号でしかなく
雪解けの薄汚れた白さで
私は覆われていて
こうして
言葉を失っていくのだろうか
戻る
編
削
Point
(7)