白い船/
星丘涙
白く寂し気な船が今にも沈みそうだ
港の灯りも霧雨に曇っている
故郷の海で荒波を受け傷ついた船底は
修理は不可能の様だ この港に船を沈める
この白い船は ものを言わぬ私
あなたの胸のなか 安らかに瞼を閉じるよ
幼い日に聞いた母の子守歌が聞こえてくる
私の航海も終わった・・・
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