東京/瑞海
東京は
東京という街は
眩しい
脆い
化ける
見渡す限り
灰色とかの無機質で囲まれた城塞
少しの期待と大きな感傷を内包した
この国で1番力のある街
足が少し浮いた状態で歩いていた
不安定で何をするにも怖い
人に会ったり別れたりすれ違ったり
駅舎の柱を一本抜くだけで
壊れてしまいそうな世界
誰もが得体の知れない誰かにもたれかかっている
そんな切ない世界
一番星が掴める私であるのに
遠くにいるあなたには
いつまでたっても辿り着けない
心の内にあったいつかの感情は
風化していく
そのことが本当に悲しくて
東京のどこか有名なネオン街に
身体をうめていきたいです
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