心臓に突き刺さった太陽の破片/星丘涙
嵐の中倒れてはもがいた ボロボロなこの俺
消えてしまいたいほど 打ちのめされたけど
運命的な出逢いの中 わずかな光が差し込んできた
火の粉を振り払いながら 太陽の中に飛び込んでいく
何時も自分だけを愛して 疾走しては消えていく
あの夏の日に見た台風の波のうねりが 亜熱帯の山林の肌の感触が
俺をつくり上げている そしていつの間にか この心臓に太陽の破片が突き刺さった
夢を見ている様な現実 哀れすぎるこの俺
彷徨歩いても 癒されない寂しさ
夜明けの都会を歩けば 同じ傷を持つピエロが笑う
貪欲だけを身にまとい 太陽の核と重なってゆく
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